※2020年9月時点の情報です
6月以降、EU内で国境が開きはじめ旅行客を受け入れる国もどんどん増えてきました。
そこで、コロナ禍ではありますが今回7泊8日のクロアチア旅行へ行ってきました。
クロアチアは初めてだったので通常のサマーシーズンとの比較ができないのですが、ハイシーズンといえるほど混んではいなそうなものの、ヨーロッパ各国が国境を開け始めた6月末当初と比べると客足は戻りつつあるのかな?という印象でした。
この記事では、今回7泊8日のクロアチア旅行をしてみて感じた「空港、飛行機内、ホテル、レストランなどのコロナ対策」を紹介したいと思います。
【旅行の概要】
- 時期:9月上旬
- 期間:7泊8日
- 訪問先:ザグレブ、プリトヴィッツェ、ドブロブニク
訪問時期や訪問先によってコロナ対策状況や観光状況は異なります。参考程度でお願いします。
もくじ
ドイツからクロアチアへの入国
ドイツからクロアチアへの入国自体は可能です。
ただ、今回私たちの旅行のタイミングでクロアチアのコロナ新規感染者数が増加傾向にあり・・・
いくつかの国がクロアチアをリスク地域として認定し、ドイツもクロアチアの一部をリスク地域に認定していました。
今回もともと予定していた旅先は
- ザグレブ
- プリトヴィッツェ
- スプリット
- フヴァル島
- ブラチ島
- ドブロブニク
の6か所です。
このうち、スプリット・フヴァル島・ブラチ島がドイツ政府によりリスク地域に認定されてしまいました。(この記事を書いている現在はもう少し地域が増えています)
そこで直前に急遽旅程を変更し、訪問箇所をザグレブ・プリトヴィッツェ・ドブロブニクの3か所に変更。
参考にしたページのリンクを以下に載せておきます。
>>ドイツのリスク地域(ROBERT KOCH INSTITUT)
ちなみに今回コロナの関係でデュッセルドルフからザグレブの直行便がなくアムステルダム経由のフライトを利用しています。
オランダがクロアチアをリスク地域に指定しているので運休になったら嫌だなと思っていたのですが、特に運行状況に変更はなく、オランダ入国・出国の際も特に問題はありませんでした。
事前オンラインフォーム入力
クロアチアは旅行客に対し、一定の情報を提出することを求めています。
事前にオンラインフォームで提出している人は、パスポートコントロールのところでフォームに入力したパスポートまたは身分証を提示するとフォームが有効になるそうです。
事前にオンラインフォームで提出していなかった場合は入国時に手書きでフォームに入力することになるみたいです。(私たちは事前にオンラインフォームで提出していたので確証はありません)
空港、飛行機内
今回のクロアチア旅行で私が実際に利用した空港や航空会社の機内でのコロナ対策について紹介します。
利用空港、搭乗便
今回のクロアチア旅行では、以下の3つの大きな移動がありました。
【移動区間・航空会社】
- デュッセルドルフ→アムステルダム→ザグレブ(KLM)
- ザグレブ→ドブロブニク(Croatia Airlines)
- ドブロブニク→フランクフルト(Lufthansa)
空港内、飛行機内のコロナ対策
空港、飛行機内は基本的には旅行者もスタッフも全員マスク必須で、消毒液も至るところに設置されていてしっかり感染症対策がとられているなという印象でした。
空港内、機内はマスク着用必須
各空港内、機内では基本的にはマスク着用が必須です。
セキュリティチェックの際に一度だけマスクを外して顔を見せるタイミングがありますが、それ以外は常にマスクは着用しています。
ドイツ、クロアチア関係なく、空港スタッフやCAさんも全員マスクを着用していました。
また、いくつかの空港を利用しましたが、共通して空港内の至るところに消毒液が設置されていました。
トイレのドア付近、待合スペースの壁などに設置されていて、誰でも使うことができます。
搭乗待合スペースなどの座席についても、1席おきに×印などのテープが張られていて、1つおきに使用可能になっていました。
空港内のレストラン、カフェは休業中が多い
空港内のレストラン、カフェは営業しているところもありましたが、休業中のところが多かったです。
アムステルダムの空港ではトランジットだけなのでセキュリティチェックの中しか分からないのですが、比較的営業中のお店が多かったと思います。
また、アムステルダム空港のスタバでコーヒーを購入したのですが、コロナ対策の一環か?現金で払おうとしたところ、「支払いはカードでしれくれ」と言われました。
ちなみに、行きのフライト(デュッセルドルフ→ザグレブ)は早朝すぎて(6:00台のフライト)空港内の施設がコロナで休業だったのかまだ営業開始時間じゃないだけだったのかは不明です。。
空港の搭乗準備が遅い
デュッセルドルフからアムステルダムへ行く際、そしてドブロブニクからフランクフルトへ戻る際に感じたことなのですが・・・
コロナ禍だったからなのか?搭乗準備がめちゃくちゃ遅かったです!
通常は出発時刻の大体30分前くらいに搭乗開始だと思います。
メールやチケットにもきちんと搭乗開始時刻は記載されているのですが。。
搭乗開始時刻になってもゲート前の看板は真っ暗で行き先等の表示がなく、スタッフも誰もおらず・・・みんな「ここで合ってるよね?」とそわそわ。
搭乗開始時刻を5分~10分すぎた頃に焦る様子もなく堂々とゆっくり歩いてきて、スタッフ同士談笑しながらゲートの準備を始めるという有様でした・・・
いや、搭乗客少ないから時間に余裕はあるんだろうけど。。さすがに時間は守るとか、焦ったフリくらいしようよ。。
機内では一人1枚除菌シート配布
ルフトハンザの機内では、一人1枚除菌シートが配布されました。
こちら↓はギリシャに行ったときに撮影したものなのですが、こんな感じの除菌シートが配布されます。
ただ、他の航空会社(KLM、Croatia Airlines)では除菌シートの配布はありませんでした。
入国シートの記入
アムステルダムからザグレブへのフライト中、ドブロブニクからフランクフルトへのフライト中、機内で入国シートが配布されました。
連絡先や滞在場所などを記入し、到着前にCAさんが集めにきます。
以下はザグレブへの入国の際の入国シートです。
搭乗者の数
今回、3回飛行機を利用しましたが、全体的に5割程度の搭乗率でした。
一番多かったのが、ザグレブ→ドブロブニクのフライト。
このフライト中、男性2人と女性1人がマスクをきちんと着用していなかったようで他の乗客がCAさんに訴えるというハプニングがありました。
男性2人は口マスク(鼻が出ていた)で、女性に関してはマスクを着けてはいるものの紐が伸び伸びでマスクが顔から落ちちゃってる(マスク着けていないに等しい)という状態。。
皆さんマスクはきちんと着用しましょう。こういう常識のない人は即搭乗拒否とかにしてほしいですね~
ちなみに一番乗客が少なかったのがドブロブニクからフランクフルトのフライトです。
機内はこんな感じでした(分かり辛かったらすみません)
クロアチアからドイツへの入国
今回私たちはドイツ政府によりクロアチアの一部がリスク地域に指定されたことで、リスク地域への訪問を避けるような日程で旅行に行きました。
しかし、中日でリスク地域に行くこともできてしまうため、パスポートコントロールのところで宿泊先の証明などを求められるかな?と思っていました。
そのため事前にホテルの領収書(英語版)を印刷して持参していたのですが・・・
パスポートコントロールのところではクロアチアのどこに滞在したか?は一切聞かれず。。
「ドイツに住んでいるのか」「ドイツで働いているのか」を入念に確認されました。
クロアチアから日本人が来たら「クロアチアのどこにいたんだ!?」というところより「こいつら入国させて大丈夫!?」という方に意識がいってしまうのかもしれません。。
公共交通機関(バス)
今回、ザグレブ市内、ドブロブニク市内ではバス・トラムを一切使わず徒歩で観光しました。
バスを利用したのは、各空港⇔市内の間と、ザグレブ⇔プリトヴィッツェの間です。
エアポートバス
各空港⇔市内の移動はエアポートバスを利用しました。
バスの車内では基本的にマスク着用必須です。
ただ、隣同士に座れないように交互に×マークを付けるなどの工夫は特にされていませんでした。
乗客自体が少ないので他の人と隣り合わせになるということはなかったのですが・・・
6月末に行ったギリシャではエアポートバスも交互に座席に×マークがついていたりとしっかりコロナ対策がされていたので、クロアチアも取り入れたらいいんじゃないかと個人的には思いました。
長距離バス
ザグレブ⇔プリトヴィッツェの移動時、長距離バスを利用しました。
あまり長距離バスは乗りたくなかったので、電車や飛行機があればそちらを利用したんですけどね~
長距離バスも車内では基本的にマスク着用必須です。
また、バスの出入り口の横に消毒液も設置されていました。
プリトヴィッツェに行く時は3割程度の乗車率だったのですが・・・
帰りはまさかの満席!!
観光客が少なく、1日の便を減らしているのかザグレブに夕方帰る便は1本しかなかったので、その1本に観光客が押し寄せてしまったようです。
全員マスクをしていて特に会話をしている人もいなかったとはいえ満席の長距離バスは一番怖かったです。。
コロナ禍で長距離バスはもう二度と乗りたくない・・・
ホテル
今回はザグレブに2泊、ドブロブニクに5泊したのですが、どちらもしっかりコロナ対策をしていました。
特にドブロブニクで宿泊したホテルは念入りでした。
ザグレブのホテル
ザグレブのホテルで気付いたコロナ対策は2点です。
スタッフは全員マスク着用
フロントスタッフや朝食会場のスタッフなど、スタッフは全員マスクを着用していました。
フロントには透明のアクリル板もあり、しっかりとコロナ対策がされているという印象です。
ホテルの朝食
もともとホテルの朝食はビュッフェだったのですが・・・
チェックイン時に「政府の発表があり、明日の朝はビュッフェだけどその次の日から部屋食になる。」という旨を伝えられました。
ホテルの朝食はビュッフェ禁止とかになったのでしょうか?
ビュッフェも、自分達で自由に取れるビュッフェではなく、マスク+手袋着用のスタッフがいて、その人に食べたいものを伝えてお皿に盛ってもらうという仕組みでした。
ジュースやコーヒーなども飲みたいものを伝えてテーブルに持ってきてもらいます。
小さいホテルでかつ宿泊客が少ないから成せる業!!
部屋食は朝指定の時間内に「朝食を持ってきてほしい」と伝えると、その5分~10分後くらいに部屋まで運んできてもらえる感じでした。
電話の時に「全部ほしい?」と聞かれるので、何があるか聞いてほしいものを伝える仕組みです。
ドブロブニクのホテル
ドブロブニクのホテルで気付いたコロナ対策は4点です。
今回はホテル価格が暴落していて普段は手の出せない5つ星ホテルに泊まったので、5つ星ホテルだからしっかり対策しているのか、ドブロブニクのホテルは大体どこもこんな感じなのかは定かではありません。
スタッフは全員マスク着用
フロントスタッフや朝食会場のスタッフなど、スタッフは全員マスクを着用していました。
フロントには透明のアクリル板もあり、しっかりとコロナ対策がされているという印象です。
ホテル到着時に検温がある
一番驚いたのが、ホテル到着時に検温があったことです。
ホテルに入る度にあるわけではなく、チェックイン前に一度検温される仕組みのようでした。
スーツケースを持ってホテルに到着すると、エントランス前で待ち構えていたスタッフに「ちょっと失礼」とおでこにピッとされます。
宿泊客と思われるカップルが出掛け間際に検温して体温を教えてもらっていたので、希望をすればチェックイン後でも検温してもらえるのかもしれません。
宿泊客に除菌シート、消毒液、マスクを配布
チェックインの際、フロントで一人1枚除菌シートをもらいました。
また、部屋には消毒液と一人1枚分のマスクが。さすが5つ星ホテル!
左の小瓶が消毒液、右下の2つがフロントでもらった除菌シート、真ん中の封筒の中にマスクが2枚入っています。
朝食ビュッフェはオーダー式
もともとは朝食ビュッフェだったので5つ星のビュッフェを楽しみにしていたのですが・・・
朝食はビュッフェ形式ではなく、メニューを配られてその中からオーダーする形に変更になっていました。
ただ、メニューはかなりたくさん種類があり、朝食場所も各自の部屋ではなく旧市街の見えるテラス付きの朝食会場だったのでビュッフェ形式じゃなくても大満足でした。
レストラン、ショップ、観光施設
レストラン、ショップ、観光施設でのコロナ対策についてです。
レストラン
レストランでもスタッフは全員マスク(またはフェイスシールド+手袋)を着用しています。
また、すべてではないですがテーブルごとに除菌シートを設置しているお店もいくつかありました。
フォークやナイフも一人分が紙ナプキンに包まれていて、食事の際は一人1セットずつ配られる仕組みのレストランもあります。
塩胡椒などの瓶も私たちがテーブルについてから持ってくる、という感じのお店が多かったので、そういうお店はお客さんが出入りするたびにいったんキッチンに持っていき、拭くか何かしているのかもしれません。(確認したわけではないです)
なお、行こうと思っていたレストランで休業中のレストランは一切ありませんでした。
街を歩いてみた感じも「レストランやショップ閉まってるな~」という印象はなかったので、基本的にはお店は営業していると思って大丈夫だと思います。
ショップ、観光施設
ザグレブでは特に観光施設に入ったりはしなかったのですが、ドブロブニクではドブロブニクカードを使っていくつか観光したりしました。
観光施設は室内のものは全てマスク着用必須です。
施設の出入り口に消毒液も置いてあり、ドブロブニクカードを提示するときに入口にいるスタッフの人に「マスクをつけて手を消毒してね」と言われます。
お土産屋さんなどのショップ内もマスク着用必須で、出入り口に消毒液を置いていて自由に使えるようになっているショップが多かったです。
コロナ禍のクロアチア旅行での注意点
これまで空港や飛行機内、ホテル、レストランの様子を紹介してきました。
今回コロナ禍で実際に7泊8日のクロアチア旅行をしてみて感じた注意点をいくつかお伝えしたいと思います。
自分の国のリスク地域を要確認
2020年9月現在、クロアチアの新規感染者数の増加が激しく、ヨーロッパ内でもクロアチアを渡航禁止にする国が増えてきています。
私の住むドイツも8月にクロアチアの一部の地域を「リスク地域」に指定し、その範囲も日々更新されています。
このように日々状況が変わるため、出国日前日に渡航禁止になった!旅行中にリスク地域に指定されてしまった!ということになる可能性もゼロではありません。
旅行先の受け入れ情報、自国のリスク地域、渡航禁止国の情報は日々調べて柔軟に対応できるようにしておきましょう。
飛行機搭乗時に個人でできるコロナ対策
空港内、機内は旅行者もスタッフもマスク着用必須で、航空会社によりますが機内で除菌シートが配られる場合もあります。
ただ、それだけだと少し不安だったので私は以下のコロナ対策を個人的に行いました。
- サングラス着用
- トイレは利用しない
- 搭乗後まず除菌シートで手を拭く(配られない場合は持参したもので)
- 前のテーブル、シートベルトの金具部分も消毒
- ハンドジェルでこまめに除菌
日本からのフライトで10時間以上とかの場合はトイレを利用しないのは難しいですが、ヨーロッパ内で3時間程度であればトイレも我慢できると思うので利用しない方がリスクは小さくすみます。
また、空港内のテーブルを利用する際などは持参した除菌シートでテーブル+イスを拭いてから座るようにしていました。
除菌シート、消毒ジェルは持ち歩く
レストランの入口に消毒液を置いているお店、除菌シートを一人1枚配布するレストランもありますが、すべてのお店がそうではありません。
そのため、除菌シートや消毒ジェルは常に持ち歩き、観光施設・ショップ・レストランに入る前、出るときにこまめに手を除菌するようにしていました。
レストランはほとんど営業している
今回のクロアチア旅行では、基本的に行こうと思ったレストランが休業中だったということはありませんでした。
そのため、レストラン難民になることはないと思います。
また、ドブロブニクの場合、人気のレストランは満席とまではいかなくても海沿いのテラス席や眺望のいい席は予約されてしまっているということも多かったです。
そのため、座席に拘らない場合は満席で入れない!ということはないと思いますが、座席に拘る場合は事前に予約して行くのがベターです。
旧市街のメインストリート沿いのレストラン・カフェは結構人が入っていたのですが、ちょっと脇道に入ったところにあるレストランなどメインストリートに面していないレストランは人気のところでもお客さんは少ない印象でした。
コロナ禍でドイツからクロアチアへ海外旅行まとめ
今回、コロナ禍でクロアチアへ旅行をしてみて感じたのは、「結構しっかり対策をしている」ということです。
6月末に旅行をしたギリシャと比べても劣らないくらいしっかり対策はされていました。
ただ、ギリシャに行った6月末と比べると、結構客足は戻ってきてるなという印象です。
国や地域にもよるのかな?ギリシャが人がいなすぎだったということもありますが・・・
想像していたよりはそこそこ観光客はいるものの、長距離バスのタイムスケジュールは冬季ベースだったり本数が減らされていたりするので利用を考えている人は注意が必要です。
ザグレブ⇔プリトヴィッツェの長距離バスに実際に乗ってみた感想としては、コロナ禍で長距離バスの利用はおすすめできませんが・・・
まだまだ通常とは程遠い状況ですが、6月末と比べると客足も戻ってきたのかな?と感じられた今回のクロアチア。
各レストラン、ショップ、観光施設、ホテル共にしっかりとコロナ対策を行っていたため、その点については安心して旅行を楽しむことができました。(もちろんリスク0ではないですが)
何か月も、何年も完全に経済を止めることはきっとどの国もできません。
受け入れる側、旅行客側双方がコロナ対策を万全にしたうえで少しずつ旅行を楽めるといいなと思っています。
***旅行記を読む***
1日目 ザグレブ観光
2日目 プリトヴィッツェ湖群国立公園
3日目 ドブロブニクへ移動、旧市街散策
4日目 スルジ山&プラザビーチ
5日目 ツァヴタット
6日目 城壁散策&バニェビーチ
7日目 ホテルのビーチ&旧市街散策
8日目 ドブロブニク→デュッセルドルフ