ポルトといえばポートワインが有名ですよね。
ポルトの ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区にはポートワインのワイナリーが集まっていて、ワイン好きにはたまらないスポットとなっています。
今回、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区の「Taylor’s(テイラーズ)」というワイナリー見学に行ってきました。
もちろん見学の後にはポートワインの試飲もついています!
そこで、「Taylor’s(テイラーズ)」へのアクセス・見学の様子・ポートワインの試飲について詳しく紹介したいと思います。
もくじ
ポートワインって?
ポートワインはポルト港から出荷されるポルトの特産ワインで、世界三大酒精強化ワインの一つとされています。
ポルトのドウロ川上流でしか栽培できない品種のブドウが使われており、アルコール度数は20度前後と高めです。
ポートワインの生産が始まったのは14世紀の中頃で、18世紀頃から大量に輸出されるようになりました。
ポートワインは発酵途中にブランデーを加えることで酵母の動きを止めるという製法が用いられています。
この酵母の動きが止まることで、ポートワイン独特の甘味やコクが生まれてきます。
また、指定された熟成地域で最低3年熟成されたものだけを「ポートワイン」と呼ぶことができ、長いものでは50年以上熟成させたものがあるということもポートワインの特徴の一つです。
ポートワインには多様性があり、ベリー系で甘味の強いフルーティーなものから上品でまろやかなものなど様々な風味のワインが生産されています。
ワイン好きな方はもちろん普段はあまりワインを飲まないという方も、ぜひポルトへ来たら色々なポートワインを飲み比べてみてください。
「Taylor’s(テイラーズ)」なら日本語ガイドあり
「Taylor’s(テイラーズ)」は1692年に創業された、ポルトの中では最も古いポートワインのワイナリーです。
テイラーズはポートワインの中でも「Vintage porto(ヴィンテージ・ポート)」の生産に優れたワイナリーとされています。
テイラーズのヴィンテージは、現在も約4時間ほどかけてブドウを足踏みする伝統的な製法が用いられています。
基本情報
Visitors’ Centre
Rua do Choupelo nº 250, 4400-088
Vila Nova de Gaia, Portugal
【営業時間】
ワインセラー 11:00 – 18:00
テイスティングルーム&ショップ 11:00 – 19:30
レストラン 12:30 – 15:00、19:00 – 22:00
【入場料】
一般 20ユーロ
子供(8~17歳) 7.5ユーロ
8歳未満 無料
※見学・音声ガイド・2種類のポートワイン試飲が含まれています。
【電話】
+351 223 772 973
Taylor’s Port – Since 1692 making the finest Port wine
オーディオガイド
英語、日本語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語など12ヵ国語対応
見学&試飲予約
公式サイトから事前予約が可能です。
ただし、事前予約しなくても、受付でチケットを購入してそのまますぐ見学を開始することができます。
アクセス方法
Taylor’sの最寄駅は「General Torres駅」で、そこから徒歩13分ほどです。
サン・ベント駅から歩く場合は徒歩27分ほどかかります。
オススメは少し辛いですが、サン・ベント駅から徒歩でドン・ルイス1世橋を渡ってTaylor’sへ向かう行き方です。
「サン・ベント駅」から「General Torres駅」までは電車が通っているのですが、ドン・ルイス1世橋を電車に乗ったまま通り過ぎてしまいます。
ドン・ルイス1世橋は個人的にポルトで1番好きなスポットなので、体力のある方はぜひ歩いてみてください!
あわせて読みたい
Taylor’sまでは、ドン・ルイス1世橋を渡り、このような小道を暫く歩いて行きます。
くだって、のぼって、のぼって・・・
ひたすら丘を上ります。
私たちが訪れたときは5月末にしてまさかの30度超え!
ドウロ川沿いのワイナリーにしておけばよかった。。。と若干後悔し始めたところで、やっとTaylor’sに到着です。
見学チケット購入
こちらの入口を入ったすぐ左手に受付があります。
私たちは特に事前予約はしていきませんでした。
受付では、私たちの前に1組いましたがほとんど待たずにチケットを購入。
そして音声ガイドを受け取り、ツアー開始です。
ツアーといっても個々で自由に好きなところを見学できます。
Taylor’sは、写真はOKですが人が写りこんだ写真を撮るのはNGなので、注意してください。
なお、チケット購入時に以下のようなワイナリー内の地図をもらえます。
①~⑪と番号が振られているため、基本的にはこの順番で見学していきます。
また、音声ガイドもこの地図に記載の番号を入力→再生で見学している部屋に合った説明を聞くことができます。
ワイナリー見学の様子
受付を背にすると、このようにスペースがあり、1番最初は奥の部屋でポートワインについての説明を聞きます。
こちらは受付前のスペースです。
写真の真ん中に写っているのは樽型の椅子で、座ることもできます。
形がとっても可愛い~!
ここからは、まさにワインセラー!と感じられる部屋に入ります。
大きな樽がお出迎え。
そして前を見ると、このようにずらーーーっとワインの樽が並んでいます。
匂いも熟成されたワインの匂いをたっぷり感じることができます。
樽にはそれぞれ収穫年・熟成年数などの記載があります。
この、両側を樽で囲まれた道を真っすぐ歩いて行くと・・・
入口付近にあった樽より更に多きな大樽が現れます!
こちらはTaylor’s一押しの写真撮影スポットにもなっていますので、ぜひ大樽の前で記念撮影してみてください。
少し先へ進むと、真っ暗なお部屋が。
ここではポートワインが造られる過程のビデオを見ることができます。
このビデオは英語音声のみですが、映像を見れるので英語が分からなくても雰囲気は感じられると思います。
その他、工具の展示や匂い当てクイズ、Taylor’sの歴史あるポートワインの展示室など計11個のお部屋の見学が可能です。
こちらは匂い当てクイズのお部屋です。
樽の上にある丸いポンプを握ると、蓋にある穴から匂いを嗅ぐことができます。
上記写真のように、樽の横の小さな扉を開けると答えが書かれているのでぜひ色々挑戦してみてください!
最後に2種類のポートワインを試飲
見学を終えると、最後に2種類のポートワインの試飲ができます。
テラス席があり、とっても気持ちよさそう~
ただし!私たちが訪れた日はまさかの30度超え。
お昼過ぎのちょうど日差しが強い時間帯でもあったので、テラス席は諦め中で試飲をすることに。
テーブルも樽のデザインになっていてとっても可愛いです。
こちらはレストランにもなっていて、有料で食事をすることも可能です。
もちろん、2種類以上飲みたい!という人は有料でもっとたくさんのポートワインを飲むこともできます。
こちらが私たちが試飲したポートワインです。
右:10年以上寝かせたプレミアムなポートワインといわれる「Vintages(ヴィンテージ)」
左:比較的安価で甘口の「White(ホワイト)」
どちらもとっても濃厚で甘味が強かったです!
ヴィンテージは甘いのにコクがあり、ずっしりとした渋さもあります。
私たちは特にワインを購入しませんでしたが、気に入ったワインがあればぜひお土産に購入してみてください。
自分達で行くのは難しそう!という場合は、ワイナリー見学がセットになったツアーへの参加もおすすめです。
>>【プライベートツアー】ワイナリー見学付き!ポルト半日観光<車貸切/午前・午後/ポルト発>
まとめ:ワイナリー見学ならTaylor’sがおすすめ
この記事では、「Taylor’s(テイラーズ)」へのアクセス・見学の様子・ポートワインの試飲について詳しく紹介してきました。
Taylor’sは最寄り駅から徒歩13分ほど、ドウロ川から向かう場合は徒歩20分ほどとアクセスが少し悪いのですが、伝統的なポートワインを楽しむことができ、眺望のいいテラスで食事をすることもできるので個人的にはおすすめできるワイナリーです。
他にも、ドウロ川沿いにもワイナリーが立ち並んでいたりとワイナリーはたくさんあるのでぜひ気になるワイナリーを探してみてください。
コメントを残す