夫の海外赴任に帯同し、2018年6月に渡独。
最初の数ヶ月は日々地獄でした。
今ではなんとか地獄からは抜け出しましたが、「駐在妻生活を楽しめているかどうか?」と聞かれたら、答えは分かりません。
そこで、こんな人なら駐在妻生活楽しめそうだな~と私が感じた特徴を7つ紹介したいと思います。
完全に私の個人的感覚です!
住んでいる国・都市・家族形態・旦那の会社によっても環境は様々なので、一概にこうだ!と断定はできません。
ちなみに、私はこんな感じの駐在妻です。
- デュッセルドルフ在住
- 夫婦2人
- 子供なし
- 駐在妻コミュニティーなし
この感じの立場の私が思う「駐在妻生活を楽しめる人の7つの特徴」の紹介です。
記事の最後では、全部あてはまらない人が駐在妻生活を楽しむためにはどうすればいいのか?というところにも触れています。
もくじ
自然と共存できる
こちらは移住先により異なりますが、デュッセルドルフの場合「自然と共存」という項目はとても大事です。
ドイツ人は自然をこよなく愛しています。
時間があれば花木に囲まれたテラスでのんびりお茶を楽しんでいます。
また、休みの日には川辺にレジャーシートをひいてのんびりくつろぐなんてことも。
晴れた日のテラスでの食事は気持ちがいいですが、夏は蜂(ハチ)を含め虫が大量にでてきます。
昨年ライン川沿いのテラスで食事をした際、隣のテーブルの上に置いてあったカプチーノのカップに、蜂(ハチ)が5~6匹群がっていました。
もちろん、テラスの至るところに蜂(ハチ)はいるので料理に寄ってくる蜂(ハチ)を振り払いながらの食事になります。
住居ももちろん自然体です。
暖房はありますが、温水を流して温めるタイプ。細かい温度調整はできません。
冷房がないので夏場は窓を開けて風を取り込むしかありません。
ただし窓には網戸がないので季節・立地によって虫がわんさか入ってきます。
虫が嫌な場合は、ドラッグストアで自作用の網が売られていますが、
- すぐに剥がれてくる
- 窓の開閉を繰り返していると摩擦で穴が開く
と、日々ガムテープなどで修理しなければ隙間から虫が入ってきてしまいます。
極めつけは、換気扇がありません。
キッチンにも、お風呂にも換気扇がないんです!
もちろん、お金を出せば冷房付き・網戸付き・換気扇付きの家に住むこともできます。
ただし月の家賃は東京の2~3倍はするでしょう・・・(全部揃ってる家は見たことないですが)
家賃全額会社から手当てが出る!という場合を除き、厳しいです。
そのため、この自然と共存生活に馴染める場合は第一関門突破といえます。
田舎生活に対応できる
1つめと被るところもありますが、デュッセルドルフは「田舎」です。
東京と比べてです!東京以外は住んだことないので分かりません。
田舎生活、もちろんいい面もたくさんあります。
東京のようにギスギスしていないですし、我が家は家から20~30分歩けばライン川があります。
タイミングが合うと羊が放牧されているのでちょっとした動物園があるような感覚です。(臭いや衛生面は気になりますが)
天気のいい日に周辺を散歩すれば、それだけでのどかな気分になります。
ただし、便利さは皆無です。
キラキラしたものもありません。
交通機関も清潔さはありません。
ベルリンなどの大きい都市ならもう少し近代的なのかもしれませんが・・・
未だに公共交通機関に乗る際、切符に打刻しなければいけないというのには驚きました。
話は逸れますが、ポルトガル主要都市やオランダのアムステルダムは、交通チケットはすべてタッチ式でした。
デュッセルドルフもせめて打刻機からは進化してほしいところです。。
生まれも育ちも東京の私がここでの生活に慣れるには、東京生活と同じ期間ここに住む必要があると日々感じています。
語学学習意欲がある
こちらはドイツ・デュッセルドルフに限らず、駐在生活を楽しむためには必要な能力です。
もちろん、語学ができなくても楽しめる人はたくさんいます。
語学ができなくても語学学習意欲があれば、現地語を楽しく学ぶことができます。
そして語学学校や習い事に通えば友達もたくさんできるでしょう。
さらに語学が堪能であれば、基本的に生活で困ることはありません。
VISAの問題やパートナーの会社の規定をクリアすれば、現地で働くこともできます。
私はもともと語学が苦手で、渡独直後は英語やドイツ語を習ったりもしましたが、続きませんでした。
そうなると、語学力は伸びるどころか落ちていきます。
コミュニケーションをとることが難しいため、一人での外出も避けるようになります。
好奇心旺盛
こちらも重要なポイントです。
海外生活というのは、日本での生活と「違うこと」だらけです。
日々、知らないこと・新しいことに直面します。
好奇心旺盛であれば知らないことを知ることは楽しいと感じられ、もっと色々なことを知りたいと思えますよね。
しかし、これが好奇心旺盛でないタイプの場合、日々の小さな「違い」すべてがストレスの素になってしまいます。
また、好奇心旺盛であれば「折角海外にいるんだから色々出掛けたい」と一人旅に出ることもあるかもしれません。
私はまったく好奇心旺盛ではなく、あちこちに目を向けるというよりは一つのことに集中するタイプなので、引きこもり気味です。
一人旅も夫には「全然行きたいなら行ってきていいよ」と言われますが、まったく興味がありません(;・∀・)
「新しいこと」には興味がないし、「違うこと」はストレスに感じてしまうので引きこもりが加速していきます。
まあ、「一人でいること」は苦痛ではないので引きこもりでも寂しさとかはないのですが・・・
体にはあまりよくないですよね。。
趣味が多い
「好奇心旺盛」と少し被るところがありますが、趣味が多いことも駐在生活を楽しむうえでは重要です。
デュッセルドルフは日本人街があることでも有名な都市です。
そのため、「日本クラブ」という団体があり、同好会やクラブ活動に参加することもできます。
また、日本語通訳に対応しているジムなどの施設もあります。
趣味や興味のもてることがあれば、ジム・ヨガ・料理・語学・着物・音楽などなど。
いくらでも楽しむことは可能です。
しかし、私はどれにも全く興味がもてませんでした(;・∀・)
語学学校も通ったし、ヨガの体験も行ったし、同好会の見学も行ったりはしてみたんですけどね・・・
そんな趣味のなさそうな私ですが、日本にいたころはもちろん趣味とは言えないまでも、「好きなこと」はありました。
可愛い洋服は好きでしたし、温泉も大好きで炭酸泉のある近所のスーパー銭湯やスパによく一人で行っていました。
オシャレなカフェで一人まったりするのも好きでしたし、パンケーキなどの甘いものも大好きでした。
しかし、これら私が好きだったものは何一つデュッセルドルフにはありません。
そんなときに「好奇心旺盛で新しい趣味をどんどん増やせたらもっと楽しめてるんだろうな」と思ったりしてます。
人とのコミュニケーションが好き
これは語学学習意欲にもつながることだと思いますが、人とのコミュニケーションが好きだと、大体どこの国でも楽しめます。
自ら積極的に話しかけ、話題を膨らませることができるので友達もすぐに作ることができます。
また、「人とコミュニケーションをとりたい」ということが原動力になり、語学学習にも力が入ります。
私は日本にいたときから、”自ら積極的に他人とコミュニケーションをとるタイプ”ではありませんでした。
もちろん仲のいい友達とだらだらくだらない話をするのは大好きですし、家族と一緒にいるときはよく喋ります。
ただ、完全初対面の相手にぐいぐい話しかけることはできません。
ランチなども最初に数回相手に誘ってもらったら、やっと自分からも誘えるようになるタイプです。
(その代わり慣れてきてきたらガンガン自分からいきますが笑)
私のようなタイプだと、外国人の友達ができることはまずありません。
友人も数えられるくらいしかいないので、駐妻生活でよくイメージされている
「今日はお友達とランチ!」
なんていうのも月に2回あればいい方です。
以前、語学が堪能な友人に語学ができなすぎて、そもそもやる気が全くでないという相談をしたところ
「人とのコミュニケーションを好きじゃない人がやる気を出すのは難しいんじゃない?」
という至極納得できるアドバイスをいただきました。
うん、ほんとそのとおり。
外国人と喋りたいと思わない人が、外国語喋れるようになるわけないですよね。。
「家族のため」を生き甲斐にできる
これは、言い換えれば「専業主婦」を楽しめるか、というところです。
駐在妻はほとんどの場合、VISAやパートナーの会社の規定の問題で働くことができません。
働くことに制約がない場合も、パートナーの反対にあう場合もありますし、語学の面で働くことが厳しい場合もあります。
私は何かしらの仕事をしていたいタイプの人間なので、仕事もなく一日中家で家事をする生活はかなり苦痛です。
もちろん、「家族のため」という気持ちもゼロではありません。
結婚したからには「家族のため」を最優先に考えたいとは思ってます。
ただ、「家族のため」がすべてにはなれないタイプなのです。
夫の仕事をサポートするために帯同し海外生活を始め、家をキレイに掃除して、汚れた服を洗濯して、栄養のあるご飯を作る。
夫が感謝してくれているということは伝わりますが、認めてくれる人が「夫だけ」では満足できないんですよね~
まあ私はVISAの制約はないですが、(働けるレベルの)語学はまったく身についていないので、どうしようもないのですが。。
そんな状況のとき、「専業主婦」を楽しめる人は駐在生活も楽しめると思います。
すべてに当てはまらない人が駐在妻生活を楽しむために必要なこと
ここまで、私が思う駐在妻生活を楽しめる人の7つの特徴を紹介してきました。
お気づきの人も多いと思いますが・・・
はい。
私は、1つもあてはまりません。
それでも、鬱になって耐えきれず本帰国をしたり、日々泣きながら過ごしているわけではありません。
虫が家の中に発生するたびに心の中では大泣きですが!
そこで、7つの特徴にあてはまらなくても、こんなところに気を付ければなんとか駐在妻生活も乗り越えられそうだよ、というところを最後に紹介したいと思います。
①何か一つでいいので夢中になれることを見つける
これは、私にとってのブログでした。
カフェが好きな人は、「居住都市のカフェを全制覇する」でもいいと思います。
もしかしたら1店舗くらいは毎日通いたいほどお気に入りのカフェが見つかるかもしれません。
また、「料理に凝る」でもいいと思います。
2~3時間かかってしまうような料理に挑戦してみてもいいと思います。(そんなのあるかな・・・)
毎日、違うお菓子を作ってデザインにもこだわってみてもいいかもしれません。
太るのが怖いときは、旦那様に美味しく食べていただきましょう。
ちょっと太ってしまうかもしれませんが、それで奥様が楽しく駐在生活を過ごせるなら万々歳なはずです!
ひたすらゲームをする、本を読む、昼からお酒を飲む。なんでも大丈夫です!
これって役に立つの?ただのダメ人間じゃない?帰国後に役立つかな?
そんなことはまずは置いておきましょう。
何一つ楽しいことがないのに、「将来役立つこと」だけを追い求めてしまうとそれこそ気が滅入ってしまいます。
まずは夢中になって楽しめるものを見つける。
そして、駐在妻生活も悪くないかな、と思えたら「将来役立つこと」も少しずつはじめてみるのもいいと思います。
デュッセルドルフで駐在妻ができることを以下の記事にまとめています。
デュッセルドルフ在住の方も、それ以外の方も、参考にしてみてください。
>>駐在妻って平日何すればいいの?という疑問にお答え|デュッセルドルフでできること
②旅行に行きまくる
私は、ドイツに来るまではそもそも「旅行」自体がそんなに大好き!!ではありませんでした。
温泉旅行やリゾート、美味しいものを食べに行く旅行なら大好きですけどね。
教会も大聖堂も遺跡も美術館も博物館も興味ないし、計画立てるのも面倒だし疲れるじゃん!!
そう思っていました。
でも、やっぱり「旅行」って非日常感を味わえるし、ワクワクするんですよね。
私は、最初は夫にあれこれ連れまわされたようなものでした。
でも、今では自分でも色々イベントを調べてみて、これを見に行きたい、ここに行きたいと自ら希望を出すようにしています。
なので、本当に趣味もないし暇だけど旅行も別に・・・という場合も、ぜひ色々旅行に行ってみてください!
気分をリフレッシュできて、駐在妻生活もいいかも?と思えてくると思います。
私は、まだ「ドイツに住んでヨーロッパ旅行に行きまくる」と「日本に住んで旅行に行かない」の2択の場合、二つ返事で後者を選びます。
それほど日本での生活って快適だったんですよね!!
でも、私の中で「海外旅行」への気持ちが大きくなっているのも事実です。
あと数年後に「海外旅行」が趣味になることがあれば、駐在妻生活がものすごく楽しめるんじゃないかな~
③帰りたくなったら一時帰国する
最後は、「帰りたくなったら一時帰国する」です。
タイミングも旦那様の意見も何も気を遣う必要はありません。
「私は帰りたいので1~2週間帰ります」
その気持ちだけで、まずはいったん一時帰国してしまいましょう。
旦那様も一緒に帰れればなお良しですが、それも難しいのが現実です。
旦那様を置いて一人で帰るのはひどいことでしょうか?
それより、帰りたいのに帰れない。我慢し続けた結果、体も心も壊して本帰国・・・
そんなことになってしまうより、全然いいですよね。
旦那様は海外で仕事もできる立派な一人の男性なので、少しの間一人になっても元気で生きて行けます。
私はドイツ生活4~5ヵ月目くらいに、もうどうしてもドイツ無理!!となり、すぐに一時帰国の航空券をとりました。
そして7ヵ月目くらいに一人で2週間ほど一時帰国してきました。
一時帰国中はやりたいことを全てやりました。
一時帰国で気持ちが充電できると、また頑張ろうって思えるんですよね。
まあ私は1月末に帰国して、4月までしかもちませんでしたが・・・
5月頭頃に1回日本帰りたい病にかかり、今は先週のポルトガル旅行と今月控えているギリシャ旅行のおかげでまた気持ちが復活しています!
海外旅行様様です。
まとめ
ということで、私のように7つの特徴に1つも当てはまらない!!という人は
- 夢中になるものを1つ見つける
- 旅行に行きまくる
- 帰りたいと思ったら迷わず一度帰る
を試してみてください。
3~4ヶ月に一度日本に帰りたい病にかかる可能性もありますが・・・
鬱にならず、日々熱中することもでき、駐在妻生活をなんとか送れるのではないかと思います。
関連記事
コメントを残す