初掲載日:2019年1月11日
ドイツと日本の住宅事情・・・
これでもか!というくらい違います。
知らずに
なんていう条件で探してたら、お金がいくらあっても足りません。
というか、きっとそんな物件はありません(;・∀・)
4階なのにエレベーターないの!?
バスタブすらないの!?
ていうか、カーテンレールどこ!?
みたいな感じでした。私たちは。。
そこで今回は
という疑問についてお答えしていきたいと思います。
折角意を決してドイツに来たのに、住居が決まる前から心が折れて帰りたくなる・・・
そんなことにならないためにも、ドイツの住宅事情をあらかじめ知って、早めに妥協点を見つけておくようにしましょう。
ちなみに、デュッセルドルフでの経験がもとになっています。ドイツ国内はほぼ同じような状況だと思いますが、地域によって異なる部分もあるかもしれないので、そちらは各自確認するようにしてください。
もくじ
ドイツの住居選びのポイント
ここではドイツでの住居選びのポイントを7つお伝えしていきます。
1.家具の有無
まず真っ先に考えたいのが、
- 家具付き
- 家具なし
どちらにするか、というところです。
と思った方。
ドイツの「家具なし」って、ベッドやテーブルはもちろん、キッチンも電球もカーテンレールも何もないんです!!
ただ、どーんとした箱で寝室とかバスルームとかが分かれてるだけ。(最低限のバストイレなどはついています)
つまり、家具なしの家を契約するということは、すべての家具を自力でそろえる必要があるんです。
電球やカーテンレールもないので、ドリルで壁に穴を開けるんです。自分で。。
私たちの前任の方は、旦那さんだけ先に渡独して数か月後にご家族が渡独したのですが、家具なしの家を契約したため家が整うのに3ヶ月かかったそうです。
その代わり、家具ありの場合はキッチン、電気、ベッド、テーブル、勉強机、ソファなどすべてが揃っています。
こちらの方がただ入居するだけなので楽ですが、すべてが自分好みの家具にはならない場合が多いと思います。
もちろん気に入らない家具だけ新しく買い替えることは可能ですが、最初についてきた家具は退去時にすべて元の状態で返却する必要があるので、それまで地下室などで各自保存することになります。
以下に、それぞれのメリット・デメリットを簡単に列挙するので、参考にしてください!
家具ありのメリット・デメリット
メリット
- 入退去時が楽
デメリット
- 好みでない家具がある可能性がある
- 家具なしより家賃が高い
家具なしのメリット・デメリット
メリット
- 自分の好きな家具をそろえられる
- 家具ありより毎月の家賃が安い
デメリット
- 生活が整うのに数か月かかる
- 退去時にすべての家具の売却または廃棄手続きを自分でする必要がある
家具はすべてIKEAで揃えるなど節約すれば、家賃+家具のトータルの費用は家具なしで契約する方が断然安いです。
例えば月1,000€で家具なしの物件と月1,500€で家具ありの物件の場合、2年間住んだと仮定すると差額は
(1,500€-1,000€)× 48ヶ月=24,000€
1€=120円と考えると280万円・・・・そんなに家具買うかな?(;・∀・)
2.バストイレ
ドイツでは、基本的にバストイレはセットです!
予算を上げればちろんバストイレ別の物件もあります。来客用にトイレが2つある物件もあります。
つまり、条件に「バストイレ別」を入れれば必然的に予算はアップするとイメージしてください。まあここは日本と同じです。
あとは、シャワー室のみ、バスタブあり、窓の有無などがポイントになってくると思います。
お風呂に窓がある物件ってなかなか少ないんですよね~(;・∀・)
ちなみに、換気扇もない家が多いです。。
3.階数
これも大事ですよね。
まずドイツの階数の数え方について少し説明します。
ドイツでは、日本でいう1階が0階になります。2階以上をリクエストしたいと思って「2階以上希望」というと、3階以上のお部屋をリクエストしたことになるので注意が必要です。
そして、日本でいう1階のエレベーター表記は「E」だったり、「0」だったり・・・
ドイツの階数の数え方が分かったところでどの階数を希望するかですが、私たちは(日本でいう)2階以上を希望しました。
※紛らわしいので、日本の数え方で進めたいと思います。
1階の物件も見に行ったことがあり、条件は申し分なかったのですが、外の眺めが気になってしまい。。
地域や物件にもよると思うのですが、ドイツって路駐大国なんです!!
なので、1階の物件の物件の場合、窓を開ければ目の前に車がびっしり、なんてこともあり得ます。
少し分かりずらいですが、右端の窓の外に車が写ってるの分かりますか?これ、路駐されている車が写りこんだ写真です。
また、家の前の歩道が狭い場合、普通に外から中を覗けてしまいます。
カーテンをつけてしまえば気にはならないですが、1階でしかもカーテンが開けられないと結構な暗さなんですよね~
家にいることが多い私はそこがネックでその物件はやめました。
4.エレベータの有無
ドイツでは、古い物件はほとんどエレベータがついていません。
きちんとエレベーターの有無を確認しないで契約してしまうと、4階なのにエレベーターがなく毎日の上り下りが大変!!なんてこともあり得ます。
子供なしならまだ耐えられそうですが、お子さんがいて2階以上でエレベーターなしは考えられないですよね(/・ω・)/
また、エレベーターがあっても結構狭く、ベビーカーが入らない!という場合もあります。
2階以上をリクエストする場合は、エレベーター有りという条件も一緒に伝えておきましょう。お子さんがいる場合は内覧時にエレベーターの大きさをチェックするようにしてください!
5.洗濯機の場所
これ、ほんとに驚いたのですが、ドイツの一般的なアパートって地下に共同の洗濯機あり、同じ建物の人同士で一緒にそれを使うようになっているんです。
私たちは家が決まるまでの間サービスアパートメントに1ヶ月くらい滞在していて、そこが地下の共同洗濯機だったのですが・・・
エレベーターはないし(そのときの部屋は4階)、地下は暗いし蜘蛛はいるしタイミングを間違うと使われてるしで散々でした(;・∀・)
なので、家を探すときは洗濯機が家の中にある!!というのを条件に追加していました。
家の中といっても洗濯機置き場が個別にある物件もあれば、キッチンの下に洗濯機がついている物件も結構多いので、拘りがある場合は条件として伝えておくといいと思います。
6.駐車場
車を持つことを考えている人は、駐車場は結構重要です。
古い家だとスペースの関係で駐車場がなく、建物の前に路駐、もしくは家から離れたところに駐車場があるという場合も結構あります。
路駐を気にしない場合はそれでもいいと思いますが、安全性が心配ですよね。
そして、路駐してて気付いたら前後きつきつに他の人の車が止まっていて出たいのに出れない(;・∀・)
なんて状況になっても困るので、車を持つ予定の人はなるべく駐車場ありの物件を探しましょう。
↑この状況になっていて、2人がかりでほんとに2~3cmずつ必死に車を出そうとしているグループを2~3回見かけました。
7.広さ
ドイツの物件は、基本的に日本(東京しか知らないですが)と比べるとかなり広いです!
私たちは、単身赴任者用だよと言われた物件に2人で住んでいますが、それでも全然広いです。
なのであまり気にしなくても広い物件になると思いますが、お子さんがいて子供部屋を分けたい、または書斎がほしい、来客用の部屋がほしい、などある場合は何部屋必要か先にリクエストしておくことをオススメします。
知っておきたいドイツの住宅事情
ここで、上記のポイント以外に知っておいてほしいドイツ住宅の特徴を少し紹介させてください。
- 冷房がない
- 網戸がない
- 換気扇がない
え?これだけ?って思った方。
これほんとに重要です!!
夏でも寒くて長袖必須!のイメージのドイツですが、なんと2018年の夏は猛暑日の連続。
2019年は最高気温40度超えの日が3~4日続いたこともありました。
雨が降らないのでライン川は涸れ、30度後半の日々が続き蜂が元気になったのか例年に比べ大量発生。
でも、冷房がないんです。
窓開けたいですよね?
でも、窓開けると蜂含め色んな虫が・・・(そして風があまりないので窓開けても涼しくない)
虫が大嫌いな私は家の中で蒸されながら夏が過ぎ去るのを心待ちにしていました。
暑すぎて水で濡らしたタオルを冷凍庫で凍らせて、それを腕とか首とかに巻いてました。。
なので皆さんはそんなことにならないように扇風機を常備しましょう。
ちなみに渡独した年の翌年扇風機を常備して夏を迎えましたが、家の中で扇風機つけても1ミリくらいしか涼しさを感じませんでした(/・ω・)/
ただ扇風機すらないよりはあった方がいいので、持っていない場合は早めに購入するようにしましょう。
そして網戸は窓に貼る用の網がホームセンターやら薬局やらで売ってるので、自分で網戸を作る必要があります。
網戸を貼って扇風機常備で一緒に夏を乗り越えましょう!
契約時の注意点
それでは最後に契約時の注意点です。
家賃に含まれているもの
ドイツでは毎月、家賃の他にNK費(+駐車場代)がかかってきます。
NK費とは「Nebenkost」、つまり日本でいう管理費にあたるものです。
複数の物件を見て、水道・暖房費が含まれていて電気代は別というのが一般的のようにも感じましたが、物件により異なるのでここはきちんと確認してから契約することをオススメします。
ちなみに、NK費に含まれていても使い放題というわけではなく、見込み額で支払っておき年に一度の検針で過不足調整するのが一般的です。
物件によっても異なりますので、詳細はリロケーションの人か大家さんに聞いてみてください!
現状把握
日本でもそうですが、退去時は借りたときの状態で退去しなければいけません。
つまり、傷をつけてしまった場合などは修復費用がかかってきます。
そこで大事なのが、借りた時点での正確な現状把握です!
細かいかな?とも思ったのですが、後から莫大な費用をとられるのも嫌だったので、私たちは結構入念に調べました。
「投資物件にするために家具等を新しくした」と言われていたのですが・・・
調べていると、実はダイニングテーブルに傷があり上から塗って補修した跡があったり、テレビ台の下を見たら結構大きな傷が床についていてテレビ台で見えなくなっていたり、洗面所の化粧棚の足が1本たりなかったり(これは目を疑った)、台所の食器棚のネジが欠けていたり・・・
出てくる出てくる。
これらは全て写真と一緒にリロケーションの方経由で大家さんへ伝えました。
みなさんも、退去時に揉めないように、ここは自分達に責任はないですよ!ということを示しておきましょう。
Wi-Fiの対応会社
デュッセルドルフでは、周囲の人の話を聞く限り、Unity MediaのWi-Fiを契約している家庭が多いように感じます。
私たちも最初はUnity Mediaのプランを申し込みしました。
すると、途中で私たちはUnity Mediaは使えないという事実が発覚。
これは、建物自体がUnity Mediaに対応していなかったのか、建物の許容する容量の問題?でたまたまダメだったのかは分かりません。
ただ、私たちは使えると思って申し込んだUnity Mediaが使えませんでした。
Unity Mediaが使えないと分かるまで1ヶ月超、そしてそこからテレコムに申し込みをして、Wi-Fiがとおるまで1ヶ月超。
このご時世、家にインターネットない生活が何か月も続くなんて。。。
Unity Mediaが使えないと最初から知ってたらWi-Fi難民になることなかったのに!!!
ということで、自分達はどこの会社のWi-Fiが使えるのか、入居前に確認することをオススメします。
多分リロケーションの人は分からないと思うので、大家さんに聞くのが現実的です。
まとめ:ドイツでの住居選びのポイント
これまでご紹介してきたとおり、国が違うと生活環境や契約内容などまったく違う!という状況は普通にあり得ます。
また、違いを理解して住居選びをいざ始めたときも、そもそもの価値観が違うので検討違いな物件ばかり紹介される・・・なんて可能性も。
そこで、デュッセルドルフ市内で物件を探す場合は日系不動産屋さんを利用するのがおすすめです。
契約前から契約後まで日本語で相談でき、また、日本人の感覚が伝わるため希望の物件を見つけやすいのではないかと思います。
デュッセルドルフの住居の探し方については以下の記事で詳しくまとめています。
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