【新型コロナ】ドイツ旅行はキャンセルすべき?現地の状況と今後の考察

ドイツのノイシュバンシュタイン城

 

初掲載日:2020年4月22日

 

ドイツの旅行、予約しちゃってるんだけどキャンセルした方がいいのかな?
ドイツって今どんな感じなの?秋ごろに旅行予定しててそろそろ予約したいけど、年内は無理なのかな?

 

今年のGW、夏休み、秋、年末年始の旅行・・・悩みますよね。

折角楽しみにしていた旅行がコロナのせいで次々にキャンセルになっていくのを見るのは本当に辛すぎて悔しいです。

でも、入国禁止や入国後の隔離措置があればそもそも行くことができないし、行けてもレストランや娯楽施設が開いていなければ楽しめないし、何よりもワクチンが出来てない状態で旅行に行くのは感染のリスクもあり怖いですよね。

でも、キャンセル料もかかるし、すごく楽しみに旅行に向けて色々準備も進めてきたし、記念の旅行だし・・・ギリギリまで粘りたい!!

ここ数週間、そんなことばかりが頭にあり、うだうだ悩んでいます。

 

同じように旅行を予約済、予定していてそろそろ予約をしようと思ってた、という人もいると思います。

そこでこの記事では「ドイツ旅行ってキャンセルすべき?」「行けるの?」「どうなの?」というところについて、ドイツ在住の私が感じていることをお伝えしたいと思います。

 

注意

現在、1日先、1週間先の状況も読めない状態が続いています。旅行をキャンセルすべきか、可能か、いつからならOKか?考察はすべて私個人の主観です。そのため、正確性は一切ありません。あくまでも参考程度に、キャンセルや新規予約の最終的な判断は各自で行うようにお願いします。

 

ドイツの新型コロナウイルスの現状と政府の対策

 

ドイツの新型コロナウイルスの現状とドイツ政府の対策について簡単にまとめます。

 

新型コロナウイルスの現状

 

【ドイツの現在の新型コロナ感染者数】

  • 感染者数 148,453
  • 回復者数 99,400
  • 死者数 5,086

 

1日あたりの新規感染者数は減少傾向にありますが、それでも

  • 4月18日 3,458人増
  • 4月19日 2,024人増
  • 4月20日 1,469人増
  • 4月21日 1,638人増

と、2,000人弱ずつ新規感染者は出ています。

 

ドイツ新型コロナ感染者増加推移

参照:Corona-Zahlen: Live-Welt-Karte – Fast 150.000 Coronavirus-Fälle in Deutschland

 

ドイツ政府の現在の対策

 

ドイツでは、3月中旬から段階的なロックダウンが行われ、現在、家族以外の3人以上での外出が禁止され、レストラン・カフェなども閉鎖されています。

4月15日に一部制限措置の緩和が発表されましたが、接触制限、行動制限等の措置は現在も続いています。

 

  • 3月14日 幼稚園・学校の閉鎖

3月14日から幼稚園・学校の閉鎖が行われていますたが、4月15日に、学校は5月4日以降段階的に再開される旨が発表されました。まず5月4日以降、卒業試験や進学試験を控えている(高校や小学校の)最終学年等が再開される予定です。5月4日以降の措置については4月30日に連邦首相と州首相が協議を行い決定されます。

 

  • 3月16日 隣国5か国との国境(陸路)管理、社会生活上の接触制限措置

オーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、デンマークとの国境で国境で暫定的な国境管理が開始されました。

これにより、ドイツへの出入国について「十分に合理的な理由のない者」については、出入国が拒否されています。ただ、以下にあてはまる場合は出入国可能です。物流は維持されています。

○ドイツ国籍者及びドイツの滞在資格を有する外国籍者(感染の疑いの場合でも入国可)。

○国境を越える通勤者の出入国は可能(国境通過の必要性が存在することに関する適切な証明書類の携行が推奨される)。

この措置は5月4日まで有効です

 

また、3月16日に社会生活上の接触制限措置が発表されました。

これにより食料品・飲料品販売店、宅配サービス、薬局、病院、ガソリンスタンド、銀行、郵便局、クリーニング店、コインランドリー、新聞販売店、卸売店等以外の施設は閉鎖されることになりました。また、サークル、スポーツ施設、レジャー施設における会合、市民学校、音楽学校、その他学校以外の教育施設(公共・民間を問わない)の施設の利用、バスによる旅行ツアー、教会、モスク、シナゴーグ、その他の宗教施設における会合も禁止されています。

 

  • 3月17日 EU及びシェンゲン域外からのすべての不要不急の渡航(入国)禁止

3月17日、EUへの入域制限に関する欧州委員会の提案に従い、ドイツでは「EU及びシェンゲン域外からのすべての不要不急の渡航(日本を含む)禁止」が即時実施されました。

①EU市民、②シェンゲン協定加盟国の国民及びその家族、③長期滞在資格(Aufenthaltstitel)を有する外国籍者、④健康管理や高齢者ケアの専門家、⑤国境を越える通勤者、⑥国境を越える物流(貨物・物資輸送)の輸送人員、⑦出身国または長期滞在資格が与えられた国へ帰国する乗換え旅客(トランジット)、⑧その他緊急・人道的理由がある者等はこの措置の対象ではありません。

この措置は5月15日まで有効です(ただし延長もありえる)

 

  • 3月18日 国境管理を隣国7か国に拡大(空路・海路も管理)

イタリア、スペイン、オーストリア、フランス、ルクセンブルク、デンマーク、スイスからドイツ国内に到着する航空機・船舶について、国境管理が開始されました。

これにより、緊急の渡航理由のない渡航者は、これらの交通ルートにおいて直ちに渡航が制限され、緊急の渡航理由のある渡航者及び通勤者については、国境通過の必要性について証拠の提示が求められることとなりました。

この措置は5月4日まで有効です

 

  • 3月22日 行動制限措置

3月22日に行動制限措置が開始されました。

これにより、家族以外の3人以上での外出禁止、グループによるパーティー(私的空間を含む)の禁止、すべての飲食店閉鎖(配達サービスやテイクアウトは可能)、美容院、美容サロン、マッサージなどのサービス業が閉鎖されています。

スーパーやドラッグストアも入場制限がはじまり、入場するのに列に並ぶ(1.5~2m感覚で並ぶ)必要がある場合もあります。また、入店時に大きいカートを1組1台利用することが求められるスーパーもあります。

この措置は5月3日まで有効です

 

  • 4月9日 検疫強化措置

4月9日、ドイツ連邦内務省により「ドイツへの入国者に対する14日間の隔離措置の実施に向けたモデル規程」が発表されました。イースター休暇の始まる明10日から、数日間にわたる外国(ドイツ国外)での滞在の後にドイツへ入国・帰国する人に対する二週間の自宅隔離措置が実施されることになります。

①職業上の理由から、陸路、海路及び空路により人や物及び商品を国境を越えて輸送する者、②航空、海上、鉄道若しくはバス交通事業者の従業員としてその活動する範囲において、または航空機、船舶、鉄道又はバスの乗務員としてドイツ国外に滞在していた者、③通過目的のためにドイツ国内へ入国する者はこの措置の対象ではありません

 

  • 4月15日、一部の措置の緩和と有効期限の延長が発表されました

1.引き続き他者との距離を取ることが重要。
2.公共交通機関の利用や買い物に際し、マスクの着用を強く推奨。
3.大規模イベントは少なくとも8月31日まで禁止。
4.800平方メートル以下の全ての店舗及び自動車・自転車取扱業者、書店は適切な措置(衛生措置、入場人数規制、待機列の回避及び防護具の使用)を取ることを前提に、再開を認められる。
5.理髪業は、適切な措置(衛生措置、入場人数規制、待機列の回避及び防護具の使用)を取ることを前提に、5月4日以降営業再開を認める。
6.カフェ、レストラン、バー、デパート、ショッピングモールは引き続き営業できない。
7.教会、モスク、シナゴーグ及びその他の宗教施設における会合は引き続き禁止。
8.市民は、私的な旅行や私的な訪問(親戚の訪問を含む)については、国内外を問わず引き続き行わないよう求められる。

 

補足

各措置の詳細な内容は以下の記事でまとめています。

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また、ドイツは連邦制のため、コロナウイルス感染拡大に対する対策についても、各州政府が各自で追加措置を決めた場合、州ごとに措置が少しずつ異なるという状況になります。そのため、ベースはドイツ政府が発表する対策になりますが、在住地・渡航先の州政府が別途追加措置を定めていないか確認する必要があります。州別の感染者数および細かい措置内容は以下の記事でまとめています。

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ドイツ旅行はキャンセルすべき?

 

5月のGWから6~9月のサマーシーズンにかけて、ドイツ旅行を予約済!またはドイツ旅行を予定していた!という人も多いと思います。GWに予約済だったドイツ旅行は既にキャンセルされた方がほとんどだと思いますが、6月以降はどうなのか?心配な方も多いですよね。

ちなみに、GWの旅行をまだキャンセルしていない!という方がもしいらっしゃるとしたら、残念ですがGWの旅行はキャンセルせざるを得ないのではないかと思います。

ドイツは5月3日まで行動制限措置が延長され、ドイツ在住市民ですら自由に外を出歩くことはできません。レストランもカフェもすべて閉鎖されています。また、5月4日まで国境管理が延長され、5月15日まではEU域外からの入国も一部を除き禁止されています。

 

注意

以下で5月以降のドイツ旅行の可能性について私が感じていることをお伝えしますが、完全に個人の主観であり、正確性はありません。予約済の旅行をキャンセルするかどうか、新規の旅行を予約するかどうかの最終的な判断は各自で納得して行うようにしてください。

 

【5月のドイツ旅行】

2020年4月22日現在、EU域外からの入国制限は5月15日までとされています。しかし、延長もあり得るとドイツ政府が正式に発表しており、ロックダウンから1か月経った今でも1日2,000人弱ずつ新規感染者が増加している現状を鑑みると、最短でも5月末まではEU域外からの入国は厳しく、5月中のドイツ旅行は現実的ではないのかな、と思います。

また、入国できたとしてもレストランなどの再開目途がまったく経っていませんので、どこにも行く場所がないということも十分にありえます。

 

【6月のドイツ旅行】

ドイツでは5月頭から段階的に学校がはじまる旨が発表されました。また、4月22日現在の発表内容によると、5月4日以降、一部の規制は緩和されますが、まだ1日2,000人弱新規感染者が出ている中での規制緩和です。

ロックダウン開始後のドイツは「ここってほんとにドイツ?」というくらい快晴の日が続き、25℃近くまで気温が上がる日もあり、絶好のビール日和が続いています。そんな中、実際に行動制限等が5月4日以降解除された場合、1か月以上にわたるロックダウンで色々とため込んだ人々がこぞって街に繰り出すでしょう。この規制緩和の結果が新規感染者数に現れてくるのが行動制限解除後2~3週間後、つまり今のままいくとちょうど5月末頃になります。

そのため、完全に個人の想像の域になりますが、もし第二派がくるとしたら6月前半頃なのかなと思っています。そして、これも私の完全な主観なのですが、EU域外からの入国制限は今現在は5月15日までとなっていますが、第二派がくる可能性の高い6月前半頃までは入国制限措置は続くのではないかなと思っています。EU域外から域内への入国制限なんて、そんな気軽に制限したり制限を解除したりなんてできないと思いますし、制限解除にはかなり慎重になるのではないかと・・・

また、EU域外からの入国が可能になったとしても4月9日に発表された検疫強化措置が行われている限り、14日間隔離しなければなりません。そのため、1か月以上先のことで全く先が読めませんが、6月のドイツ旅行もちょっと厳しいんじゃないかなと個人的には思っています。

 

【7月~8月】

2か月以上も先のことなので6月以上に状況が読めないのですが・・・個人的には、規制緩和の順番としては以下が現実的かなと思っています。

①行動制限解除

②ドイツ国内の移動が自由になる

③一部の隣国との国境管理解除(相手国の新型コロナの状況を見つつ)

④検疫強化措置(14日間の自宅隔離)の緩和

⑤EU域外からの入国制限解除

つまり、EU域外からの入国制限解除は出入国関連の規制でいえば一番最後。慎重に考えるとしたら、7月~8月頃はEU内の移動(つまりEU在住者がEU内を旅行すること)は自由になっている可能性が高いですが、日本からEU域内への旅行は今年の夏はまだ自由にできる状況にはならないのかなと感じています。

 

【9月~】

日本からドイツ国内に入国できるようになる可能性としては、最速9月というのが現実的かなと思っています。ただの希望であって9月以降も入国禁止の可能性は全然あると思いますが。。

ただ、EU域外からの入国が可能になった場合も、ドイツでは秋の一大イベントであるミュンヘンのオクトーバーフェストは中止となっています。9月・10月のドイツ旅行の目的としてはやっぱりオクトーバーフェストが一番に上がるかなと思うので、そのオクトーバーフェストが中止ということは旅行の楽しみが半減してしまいますね。

 

あくまでも私個人の主観ですが、日本からドイツへの旅行ができるようになるのは早くて9月以降かなと感じています。ただ、1日先、1週間先の状況も読めない今、旅行に行けるのか?予約済の旅行はキャンセルした方がいいのか?は完全に想像上の話になってしまいます。

そのため、各自でしっかりと情報を集め、納得した上でキャンセルするかどうかは判断するようにしてください。

 

ドイツの新型コロナウイルスの現状と政府の対策は以下の記事でまとめています。

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こちらの記事も随時更新する予定ですが、個人のブログのため、限界があります。

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